天鵞絨葉巻に始まり昆虫祭典ののち豆野螟蛾に至る

子供の頃は虫好きだったけれど都会の住宅地で大したものに会えないうちに忘れていた。マクロ撮影ができるデジカメを手にして、子供のときよりやや郊外に住むようになって、昆虫の写真を撮って調べることが楽しみになった。でも虫屋といえるレベルではないと思い、またその方面の知人もいなかった。
でもインセクトフェアというイベントがあることは知っていた。たぶん虫のコミケみたいなものではないか(逆かも知れないが)
Twitterで虫のことをつぶやき合う相手も増えてきたしちょっと行ってみようと思った。

家を出たら目の前を横切るものが。ビロードハマキだった!
カメラの用意の前にちょっと高いところに飛び上がって証拠写真レベルのものになってしまったけれど、これが初撮り。幸先が良い。

会場の展示物を見て回りながらふと顔を上げると、奥本大三郎先生が目の前のブースの中に。SF大会小松左京先生に会っても驚かないが(いや、今年は行ってないがそこで会ったら驚くだろうが)勝手が違ってどぎまぎする。
白地にアリの行列のTシャツを着ていたらあちこちで話しかけられる。皆さん虫がお好きだ(当たり前だが)。
iPadをいじっていたら、カラスアゲハの採集がメインという方に話しかけられる。面白い話を聞いて連絡先を交換する。
インセクトフェアにはフォローしている方も何人か見えているらしい。服装をつぶやいている人もいる。
会場に着いたらさっそくそれらしい人を見かける。が、お仲間と話し込んでいるので、ちょっとためらったが、思い切って挨拶する。お仲間の中には別のフォローしている人もいらして、その人にも挨拶。
標本は買わないけれど、本や資料は欲しい。カトカラの図鑑(著者の人がモヒカン)、糞虫の図鑑、韓国の蝶のミニ図鑑(なぜか和名だけカタカナ)、月刊むしのセイボウ特集などを買う。グッズも好きなので、イエバエのタオル、ベニシタバのコースター、ダンゴムシの置物などを買う。
これらは別の機会に。
大方のブースが片付けに入るまで、標本をガン見しながらうろうろ。離脱する。大変楽しかったなあ。

家族と合流して横浜でビールを飲む。終わって帰宅すると、玄関前に蛾がいろいろ。夜なのでストロボ撮影だ。
マエアカスカシノメイガはおなじみだが、なんとモルフォのような構造色が!

ギンスジキンウワバもキラキラでモフモフである。

これはもうヒメシャクsp.ということで。地味である。

先週あるTwitterでのつぶやきにある画像で調べたばかりのマメノメイガが。なんと黄金色に!

虫の神様のお恵みか、一度にたくさんの蛾が来てくれた。

赤銅小花蜂探索 青蜂に会う

ブログは更新に追われて頭抱えそうなのでやっていなかったのですが、虫撮りをまとめておくためのページが欲しくなって始めました。

今日は近所で虫撮り散歩。主な目当てはTwitterのTLで話題になったアカガネコハナバチ。

まずは今年ルリモンハナバチとの再会を果たしたキバナコスモスの花壇。
飛んでいるのはほとんどがイチモンジセセリツマグロヒョウモン。ハチはいつものハキリバチ(ちゃんと調べていないので今後の課題)

そんな中オオスカシバが現れたので、高速シャッターを試してみることに。これまで2000分の1でも翅がブレることがわかっているので、4000分の1にしてみる。考えてみれば初めて使うシャッタースピードだ。
概ね止めて撮れるようだけれど、失敗写真にはそれでもブレているものがあった。どれだけ早いのだろう。


キバナコスモスにはハナグモやハエトリグモが。

ここで畑仕事をしていた地元のおじいさんが通りかかって、この上の物置の前に萩が咲いているから行ってみたらというので早速移動。萩の枝先にはアズチグモ♂が。
撮っていたら見る見るぼやけていくので何事かと思ったら糸を張って私の帽子に向かって移動。
脱いだ帽子上で撮ってから枝に戻す。
アズチグモの♂はよく♀の背中に乗っていると図鑑には書いてあったが同時に見たことはまだない。

そして、萩の花はかなりまばらになってしまっていたが、その間を小さい金属光沢のあるハチが飛んでいる。せわしなく動き回るのでなかなか撮れない。手前に花壇があるのであまり寄れない。とりあえず証拠写真を押さえておく。
Twitterで先生に見てもらったところこれがアカガネコハナバチでよさそう。次回はもっとちゃんと撮ろう。




ふと萩の近くにあった物置の壁を見たら、なんと青いものが。セイボウだ。セイボウを見るのは実は初めて。背景は無粋だがとてもうれしい。
オオセイボウなのか?15ミリぐらいあったような気がするけれど定かでなく、同定は持ち越し。